キンプリ・平野紫耀が「クロサギ」で“詐欺師を騙す詐欺師”に。「今までの僕のイメージを払拭して、新たな一面をお見せできたら」

King & Princeの平野紫耀が、TBS系で10月にスタートする連続ドラマ「クロサギ」(金曜午後10:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。平野は同局のドラマ初主演となる。平野は「『クロサギ』という作品の魅力、そして僕が感じているドキドキやワクワクが見てくださる皆さまにも伝わるように、楽しみながら精いっぱい演じさせていただきます」と意気込んでいる。

本作は、詐欺によって家族を失った主人公が“詐欺師を騙す詐欺師”=クロサギとなって、本当の敵を探し出し打倒していく物語。人生のすべてを捧げ、クロサギとして詐欺師たちに立ち向かっていく。原作は黒丸氏と夏原武氏による漫画「クロサギ」シリーズで、2003~13年まで「週刊ヤングサンデー」「週刊ビッグコミックスピリッツ」(ともに小学館)で連載。単行本は累計発行部数850万部を超える超人気作品だ。連載中の06年には同局で、山下智久主演で連続ドラマ化、08年には映画化もされた。

今作では、13年に全42巻で完結した漫画シリーズを原作に、いわば“「クロサギ」完全版”として新たにドラマ化。22年の現代を舞台に、今の日本でリアルに起こっている詐欺にクロサギが食らいつく。詐欺が誰にとっても身近な脅威となっている現代の日本で、クロサギがどのように暗躍するのか。さらに、原作完結前の前ドラマシリーズでは描かれなかった、主人公 vs 家族を奪った最大の宿敵の直接対決も今作の見せ場となる。痛快な復讐(ふくしゅう)劇の中で、人の心を利用する詐欺だからこそ生まれる人間ドラマも重厚に描いていく。

平野演じる主人公・黒崎高志郎は、15歳の時、詐欺被害に遭った父が起こした事件をきっかけに、家族を失った。詐欺師への復讐を決意し、クロサギという生き方を選ぶ。黒崎がターゲットとするのは、父を陥れた詐欺師と同じ、人を騙して金銭を奪うプロの詐欺師、シロサギだ。過去の経験から法律は人を守ってくれないと考える黒崎は、その怒りを原動力にいつかは父を騙した詐欺師・御木本にたどり着くべく、「この世のシロサギを全部食ってやる」と心に決め、生きる目的としている。

表向きは自らが住んでいるアパートの大家をしており、黒ネコのクロを飼っている彼は、一見人当たりのいいごく普通の青年で、誰にでも分け隔てなく接するひょうひょうとした人物。しかし、過去の出来事から誰も信じない、誰のことも頼らない孤独な人生を送っている。そんな一匹狼の黒崎が、さまざまな人間との出会いの中で自らの過去と向き合い、葛藤し、変容していく姿も見どころとなる。劇中で繰り広げられる、シロサギとの巧妙な心理戦や警察との攻防戦にも注目だ。

これまで、ドラマや映画で女性を魅了する“王子様”を多く演じてきた平野。だが今作では、これまでと雰囲気をガラリと変え、“詐欺師を騙す詐欺師・クロサギ”として新境地を開拓する。壮絶な過去にもがき苦しみながらも、クロサギとして詐欺師に立ち向かう孤独なダークヒーローを、平野がどのように表現するのか期待が高まる。また、黒崎が詐欺を仕掛けていく上で、多種多様な人物になりすます“変装”も本作のポイントの一つ。七変化する平野の姿も見逃せない。

「オファーをいただいた時は、うれしいと同時にびっくりしました」という平野は、「おそらく世間の皆さまが知っている僕のイメージは“騙される”側だと思うので(笑)、“詐欺師を騙す詐欺師”という役をやらせていただけることは、とても光栄です。このドラマでは、クロサギとして本気で騙しにいきたいと思っています!」と気合十分。

そして、「頭が切れて1人で飄々と生きる黒崎は、純粋にかっこいいなと思います。もちろん人を騙すこと以外ですが、何事もスマートにこなす人間力や強さには憧れる部分もあります。ただ黒崎の気持ちになって台本を読んでいると、彼が抱える痛みもどんどん伝わってくるんですよね。クロサギとして強い部分を持っている中でも、壮絶な過去を背負った黒崎の繊細さや柔らかさというのは、忘れずに演じていきたいです」と役柄と役作りについて触れ、「この作品では今までの僕のイメージを一気に払拭して、新たな一面をお見せできたらと思っています」と力が入っている。

原作者の黒丸氏は「漫画連載が完結して約10年、まさか再映像化のお話をいただくとは。今この時代に、新たにドラマ化する意味を見いだしてくださったスタッフの皆さま、またとても難しい、おそらく大変なプレッシャーなのでは…と想像する役どころを引き受けてくださった俳優陣の皆さまには、本当に感謝しかありません。長い連載期間を共にのたうち回りながら過ごし、完結と共に旅立ちを見送った黒崎と、また会える日が来るとは思いもしませんでした。放送を心から楽しみにしています」とメッセージを寄せる。

同じく原作者の夏原氏は「新でも続でもなく、いわば『もう一つのクロサギ』。制作スタッフから、この言葉を聞いた時に思ったのは『クロサギは本当に幸せな作品だな』という思いでした。同時に、現代においても詐欺は一向に減らず、悪質極まりないマルチやカルトが横行していることを考えるに、このドラマ化はとても意義深いものでもあります。スタッフ・キャストの皆さまには『面倒臭い』作品かとは思いますが、格別に楽しめるエンターテインメントに育て上げてくださること、確信しております」と今回へのドラマ化への思いを語っている。

ドラマを手掛ける武田梓プロデューサーは、「詐欺は、今や最も身近な犯罪の一つです。誰もが簡単に被害者にも加害者にもなってしまう今の社会では、不幸や不運に引きずり込まれる人は後を絶ちません。黒崎は大きな孤独や、クロサギにならざるを得なかった悲しみを抱えながらも、そんな現実を笑顔で飛び越えて生きています。平野紫耀さんが本来持つ明るさと多くの人をひきつける力で、複雑な心を持つ黒崎の在り方を、魅力的に演じていただけると信じております。原作の素晴らしいキャラクター、そして演じる平野紫耀さん、双方が持つ圧倒的な『主人公力』で、クロサギがこの世界をどのように羽ばたいていくのか――ご期待いただけますと幸いです」とアピールしている。

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