幻想的な雰囲気 ハートランド開幕 倉敷・美観地区 28日まで照らす

行楽客が見守る中、倉敷小町によるたいまつ点火で開幕したハートランド倉敷

 倉敷市美観地区一帯で繰り広げられる「第40回ハートランド倉敷」(岡山県、同市、山陽新聞社などでつくる実行委主催)が19日夜、開幕した。新型コロナウイルスの影響で、開催時期をゴールデンウイークから夏に延期、3年ぶりの実施となった。28日までの10日間、歴史情緒あふれる夜の町並みをライトアップし、幻想空間を演出する。

 午後7時から大原美術館(同市中央)前の今橋でオープニングセレモニーがあり、伊東香織市長が「今夏の夜の美観地区を楽しんでほしい」とあいさつ。浴衣姿の「倉敷小町」の2人がたいまつに点火すると、倉敷川沿いなどの照明がともり、白壁のまちを鮮やかに照らし出した。

 同市の会社員男性(39)は「きれいな照明に彩られ、美観地区の新たな魅力を知ることができた」と話した。

 会期中は、川沿いで市花・藤を描いたあんどんをともすほか、倉敷アイビースクエア(同市本町)中庭で児島地区特産のジーンズをイメージした照明を点灯。観光案内所・倉敷館(同市中央)で「倉敷の四季」をテーマにしたプロジェクションマッピングがあり、倉敷物語館(同市阿知)では紙製の照明作品「希莉光(きりこ)あかり」などが中庭を優しく照らす。

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