千手ケ浜に山吹の彩り 奥日光でマルバダケブキ見頃【動画】

千手の森歩道沿いに咲くマルバダケブキ=19日午後0時25分、日光市中宮祠

 奥日光の千手ケ浜でマルバダケブキが、遊歩道沿いを山吹色に彩っている。

 マルバダケブキは湿った草地に自生するキク科の多年草。50〜100センチほどに伸びた茎の先端から黄色の花を咲かせる。千手ケ浜と西ノ湖をつなぐ遊歩道「千手の森歩道」や、柳沢川沿いは群生地となっている。

 栃木県日光自然博物館によると、今年は例年同様今月上旬に見頃を迎えた。全体的に花数は少ないが、中禅寺湖に近い群生地では今週いっぱいは楽しめるという。

 19日は木漏れ日が差し込む遊歩道で、足を止めて花を楽しむハイカーらの姿が見られた。夫婦で訪れた益子町七井、教員山口光夫(やまぐちみつお)さん(55)は「初めて見た。すがすがしい森の中が黄色い花でより明るく見えますね」と話した。

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