のろし上げで謙信公祭開幕 春日山城跡などで戦国絵巻 3年ぶり献納米合戦も

 郷土の戦国武将、上杉謙信の遺徳をしのぶ「第97回謙信公祭」が20、21の両日、上越市の春日山城跡などで開かれている。20日午前9時から、同城と周辺の支城でのろし上げが行われ、戦国絵巻の開幕を告げた。
 謙信公祭は過去2年、コロナ禍の影響で出陣行列や川中島合戦の再現などを取りやめ、縮小して実施した。本年度は民踊流しの中止やみこし巡行を車に載せて行う以外は、ほぼ従来通りの内容になった。
 春日山城跡ののろし上げでは謙信公祭協賛会の山田知治会長が謙信に扮(ふん)して開始を下知。春日山神社の御神火を使い、謙信流陣太鼓のメンバーが着火した。この日は風がなく、眺望は良好。九つの城跡から立ち上るのろしを見ることができた。

春日山城跡ののろし上げ。奥にはトヤ峰砦、宇津尾砦方面で上がったのろしが見える

 3年ぶりとなった献納米合戦には10チームが出場。4人で俵を担ぎ、市埋蔵文化財センターから謙信公銅像前まで駆け上った。優勝した「やんちゃボーイズ」は春日中2年生のバスケチーム。キャプテンの渡辺絆君は「きつかったけど、みんなで声を掛け合って頑張った。うれしい」と話していた。

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