最高峰クラスで初のポールスタートとなるバスティアニーニ「レースではスタートが重要」/MotoGP第13戦オーストリアGP予選トップ3コメント

 8月20日、MotoGP第13戦オーストリアGPの予選がレッドブル・リンクで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。

■エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/予選:ポールポジション

「4年ぶりに(※Moto3での2018年カタルーニャGP以来)ポールポジションを獲得できて、とてもうれしいよ。昨日からすごくうまくいっていたんだ。今日のフリー走行4回目でもまたよくなった。明日のレースはきっと厳しいものになるだろうね。ドゥカティライダーはみんな強いから。でもファビオ・クアルタラロもすごくいいペースがある。それに、セクター1には新しいシケインもある。スタートはとても大変だろう。そのコーナーに4速で到達していくからね。どうなるだろうね」

「明日のレースは、スタートが重要だ。いつものようにね。(優勝した)カタールとはかなり違っていると思う。ここではスタートから攻めることができる。タイヤは重要だけど、僕としてはレース序盤にポジションを落とさないようマネジメントしなければならない。そのあと、結果がどうなるかだ」

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:2番手

「(2番グリッド獲得は)とてもうれしいけど、それ以上に自分たちが今日やったことなんだ。クラッシュしたバイクは僕のお気に入りで、チームはそれをまた使えるように素晴らしい仕事をしてくれた」

「この週末のスタートはとても驚きだった。昨日の朝はかなり苦戦して始まった。フリー走行2回目ではちょっとよくなった。フリー走行4回目まではかなり苦しんでいたけれど、フリー走行4回目ではよくなって、コンスタントに速く走れるようになった。フリー走行4回目のあと、明日のレースで上位を走る話ができるようになったんだ。転倒はしてしまったけどね。今日のちょっとした問題はその転倒だけだったよ。でもさっきも言ったようにチームが素晴らしい仕事をしてくれた」

「予選では新しいリヤタイヤで走り始めたんだけど、動きがおかしかった。いいフィーリングがなく、どこでもワイドになった。グリーンに出てしまったから、最初は有効タイムにならなかった。(一度ピットインして)2度目にコースインしてからは、全てが問題なかった。攻めていいフィーリングもあった。午前中のセッションから0.5秒もタイムが上がったんだから、大きな前進だ。明日に向け、2番グリッドというのはすごくいいポジションだと思う」

「僕のレースペースはすごくいいと思っている。リヤタイヤの摩耗もそれほど大きくは感じていない。明日はいいレースになるだろうと思う。でも、優勝については考えていないんだ」

「確かに(チャンピオンシップでトップとの)ポイント差を詰めないといけないけど、僕はすでに今年、2度のミスを犯している。だから優勝については考えたくないんだ。レース中はスマートでいたい。自分のポジションがもし4番手なら、それを理解してスマートでいて、できるだけ最高の形でフィニッシュできるようにする。目標としては優勝したいけど、優勝だけに集中はしたくないんだ」

■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:3番手

「スタート直後のシケインが未知であることは間違いない。おそらく大混乱になるだろう。だから、前から抜け出して、うまくいけばちょっとクリアになるだろう。それが今日の主な目標だった。いい挑戦だと思ったけど、まとめきることはできなかった」

「でも、全セッション、どんなコンディションでも速く走れているからいい週末になっているよ。それにフリー走行4回目では、ハードタイヤを使う予定だったんだけど、気温をみてミシュランはそれを使わないようにとアドバイスをくれた。それで結局午前中に使ったユーズドのミディアムタイヤを使ったんだけど、よかったね。確かにタイヤの摩耗はある。タイヤの消耗は大きな要素だ。だから今夜はタイヤの消耗を最小限に抑えるために必要なことを考えようと思う。明日はいい状態で臨めるはずだ」

「ペースがあると感じている。ドゥカティだけではなく、ファビオもとても速いし、ジョアン(・ミル)とアレックス(・リンス)もよく走れている。マーベリック(・ビニャーレス)もそうだ。つまり、リストに上がっているのはすごく速く走ってグリッドについているドゥカティだけではないということだ」

「ということで、明日のレースはシルバーストンと同じくらい、かなりの混戦になるだろうね。大事なのはトラブルなく走ること、ミスを避けることだ。ちょっとしたミス、ブレーキミスなどによって大きな代償を払うことになりかねない。それが一番大事なことだ。フリー走行4回目でレースペースに取り組んで、一貫性、速く走りミスを最小限に抑えるマージンがわかった。さらにマージンを持たないとね。ほかのライダーたちも間違いなく、夜に作業をしてペースを向上させてくるだろうから」

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