和田義盛らに焦点、ゆかり地を巡って 散策コース紹介

系図などを修正して刷り直した初声地区の「おさんぽマップ」

 三浦市西部に位置する初声地区の歴史と自然を楽しむ「おさんぽマップ」がこのほど出来上がった。鎌倉時代に活躍した和田義盛らゆかりの武将3人に関係するとっておきの散策コースなどが紹介されている。

 初声地区を元気にしようと、2018年に誕生した地元の市民グループ「うぶごえ」(24人)が資金集めから調査、執筆、編集までこなした。イラストやレイアウトは県立三浦初声高校(同市初声町入江)漫画部の生徒や教職員が協力した。

 「初声歴史と自然のおさんぽマップ」はA3判両面。6分の1の大きさに折られ、持ち歩きやすい。

 地区内にある約40カ所の史跡や名勝を落とし込み、それぞれの説明も。特に、三浦氏の一族でNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する初代侍所別当の和田義盛、義盛の孫の朝盛、三浦義明の孫の三戸友澄といった武将3人に焦点を当て、ゆかりの墓所や寺社などを巡る散策コースが紹介されている。

 今春完成したが、掲載内容が一部誤っていたことなどから回収し、2千部を刷り直した。三崎口駅前観光案内所や公共施設、協力してもらった協賛店舗などに置いてあるほか、希望者には無料で配布する。

 問い合わせはうぶごえ事務局、電話046(887)1338。

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