未来像から政策考える 壱岐市職員、千葉大生とワークショップ

SDGsをテーマにした市職員と千葉大生のワークショップ=壱岐市、壱岐の島ホール

 長崎県壱岐市郷ノ浦町の壱岐の島ホールでこのほど、市職員が市の国連の持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みを千葉大生とともに考える研修会「未来ワークショップin壱岐」が開かれた。
 ワークショップでは、千葉大大学院人文社会学研究科の倉阪秀史教授が、経済や環境分野などにおいて、現状と変わらない状況と想定した2050年の市の姿を「未来カルテ」として作成。SDGsの理念に沿った未来像を実現させるために必要な道筋を、未来から現在にさかのぼる方法で考えた。
 若手などの市職員30人と千葉大生10人が8グループに分かれ、「未来カルテ」を基に、それぞれが感じる問題点を書き出した後、現在行うことが望ましい政策を発表。市上下水道課の殿川吾朗さん(28)は「市が推進しているSDGsを真剣に考える場がなく、考える良い機会になった」と話した。
 各グループの政策は倉阪教授らがまとめ、白川博一市長らに報告する。


© 株式会社長崎新聞社