県立大経営学科の学生と平戸市の企業が連携し、同市田平町で運営するテイクアウト専門スイーツ店「WeCH(ウェッチ)」は新作の「ふわふわかき氷」2種類を販売。学生らが調べた顧客の好みをコンセプトに生かした。帰省客らにも味わってもらおうと、28日までは連日営業する(通常は土、日曜)。午前11時~午後5時。
新作は、氷を薄く削ることできめが細かくなり、口溶けが良い点が特徴。粗いペースト状のイチゴと練乳の甘酸っぱいソースの「いちごおり」(490円)と、甘さ控えめのキャラメルソースにアーモンドスライスとバニラアイスを添えた「キャラメルナッツ」(430円)がある。
3月、田平港ターミナルビル1階にオープンした同店は、同学科の田代智治准教授のゼミ生34人が地域経済貢献と実店舗の経営実習として運営。同市でジェラートなどを販売する「平戸大楽」が経営全般をチェックしている。
ゼミ生は3月の開店直後から新商品開発に向け、観光客らからニーズを聞き取り調査。要望が多く交流サイト(SNS)でも注目されている、ふわふわ食感のかき氷販売を決めた。専用の「業務用かき氷製造機」が必要なため、ゼミ生が損益見通しなどを計算し、経営会議で同社が導入を承認した。
ゼミ長の福田海斗さん(21)=3年=は「皆で開発したかき氷。地元の人にも味わってほしい」とアピールしている。
このほか、平戸特産のかんきつを使った「平戸夏香ソーダ」(250円)などの飲むスイーツや平戸牛串焼き(790円)もメニューに加えた。インスタグラムのアカウントは(@wechcafe223)。