台風9号(マーゴン),10号(トカゲ)W発生…予想進路は 気象庁8月22日発表

台風9号(マーゴン)、台風10号(トカゲ)の経路図=8月22日午後1時すぎ気象庁発表(同庁HP引用)

 気象庁によると8月22日昼、フィリピン東の海上にあった熱帯低気圧が台風9号(マーゴン)に変わった。また南鳥島近海では熱帯低気圧が台風10号(トカゲ)に。一気に2つの台風が発生した。同庁の進路予想によると、フィリピンの東にある台風9号はフィリピンを横断して中国へ。台風10号は南鳥島近海から日本の東へ抜けるとみられる。

 22日午後6時現在、台風9号の中心気圧は996ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は20メートル、瞬間最大風速30メートル。中心の南側390キロ、北側220キロは風速15メートル以上の強風域となっている。同庁の進路予想によると、台風9号は北西寄りに進みながら22日から24日にかけてフィリピンを横断。南シナ海を渡って中国大陸に向かうとみられ、日本への直接の影響はない見込み。25日午前9時時点の勢力は中心気圧992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速23メートル、最大瞬間風速35メートル。26日午前9時時点では熱帯低気圧に変わっているとみられる。

 台風10号は22日午後6時現在、中心気圧998ヘクトパスカル。中心付近の最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートル。中心の東側390キロ、西側280キロは風速15メートル以上の強風域となっている。南鳥島近海を1時間に20キロの速さで北上しており、24日ごろから北東寄りに進路を変え、日本の東を進むとみられる。24日午後3時時点の中心気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速30メートルの見込み。26日午後3時時点では温帯低気圧に変わっているとみられる。26日にかけて日本の東の海上を北寄りに進む見通しで、発達状況によって太平洋沿岸で波が高くなる可能性がある。

台風の名前の由来

マーゴン

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。マーゴンは、香港郊外にある山「馬鞍山」に由来する。

トカゲ

 命名国は日本で、「とかげ座」を意味する。

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