平和実現できることは 沖縄の中学生と交流 日向中

平和のために自分たちにできることを話し合う浦添市の中学生平和交流団と日向中の生徒ら

 日向市・日向中(三田明生校長、305人)の生徒は18日、同市を訪れた沖縄県浦添市の中学生平和交流団の生徒10人と交流会を行い、平和のために自分たちができることを考えた。
 戦時中、同市の国民学校の児童、引率者ら130人が日向市に学童疎開したのが縁で、両市の生徒は互いに訪問し合うなど、交流が続いている。
 交流会には約20人が参加。交流団のメンバーから太平洋戦争末期の沖縄戦の経緯や、疎開経験者から聞き取った体験談を聞いた。「着の身着のまま半袖や半ズボンで疎開した児童が多く、本土の寒さがつらかった。親兄弟と離れ寂しかった」などの話に耳を傾けた。この後、平和な世の中実現のために自分たちにできることを話し合った。
 日向中2年の中嶋和奏(わかな)さん(13)は「学童疎開は想像もできないほど苦しかったことが分かった、SNSなどを使って平和の大切さを発信していきたい」と話していた。

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