鎌倉3代将軍・源実朝の念持仏? 秦野市重要文化財に金剛寺阿弥陀三尊立像

市重要文化財に指定された「金剛寺木造阿弥陀三尊立像」(秦野市提供)

 秦野市は、金剛寺(同市東田原)が所有する「金剛寺木造阿弥陀三尊立像」1式を市重要文化財に指定した。鎌倉幕府3代将軍源実朝の「念持仏」として伝わる立像とされ、市重要文化財は今回の指定で37件目となった。

 同像は同寺の阿弥陀堂内に安置され、中尊の「阿弥陀如来」、両脇の「勢至菩薩(せいしぼさつ)」「観音菩薩」で構成。

 市生涯学習課によると、「勢至菩薩」は高さ59センチ、「観音菩薩」は高さ58.2センチで、ともに1219年に実朝が鶴岡八幡宮で暗殺されて間もない頃、御家人の波多野忠綱らを中心に供養を目的として造立されたと推定されている。

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