病床使用率が過去最高64.1% 医療現場かつてない厳しさ 栃木県内

県内の新型コロナ病床使用率の推移

 栃木県内で新型コロナウイルス患者を受け入れる病床の使用率が21日時点で64.1%に達し、昨年8月24日の62.9%を上回って過去最高を更新したことが22日、分かった。感染流行の第7波が、重症化リスクの高い高齢者や持病のある人にも広がっていることが背景にある。感染や濃厚接触で出勤できない医療従事者も相次ぎ、医療現場はかつてなく厳しい状況に置かれている。

 県によると、入院調整の対象となるのは重症者や中等症者に加え、65歳以上や持病がある感染者で高熱が出たり酸素濃度が低かったりする人など。

 県内の病床使用率は6月は1桁台だったが、7月に入って上昇。県は確保病床を段階的に増やしてきたが、7月30日に使用率が50%を超え、その後も緩やかに上昇し続けていた。今月22日時点の確保病床数は計649床。昨年8月24日時点では計461床だった。

栃木県庁
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

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