公式サイトが最新のファーム組織ランキング公開 エンゼルス最下位

日本時間8月23日、メジャーリーグ公式サイトは最新のファーム組織ランキングを公開した。昨季途中、今季開幕前と2回連続で1位に選ばれていたオリオールズは今回も1位をキープ。アドリー・ラッチマンがプロスペクト・ランキングを卒業したものの、グナー・ヘンダーソン、グレイソン・ロドリゲス、ジャクソン・ホリデイなど依然として充実したマイナー組織を誇っている。今季開幕前に2位だったマリナーズはトレードによるプロスペクト放出の影響もあって24位に転落。エンゼルスは最下位となった。

オリオールズに次ぐ2位にはドジャースがランクイン。常勝チームを形成しながらも球界屈指のマイナー組織を有しており、「勝利」と「育成」を見事に両立しているチームの代表格である。3位のガーディアンズは開幕前の12位から大幅ランクアップ。ダニエル・エスピノ、ジョージ・バレラといったトップ・プロスペクトが着実に成長していることが評価された。4位のレッズは開幕前には15位だったが、トレード・デッドラインを経てマイナー組織の大幅グレードアップに成功した。

2020年途中に4位、昨季開幕前に3位、昨季途中と今季開幕前に2位とハイレベルなマイナー組織を有していたマリナーズは、フリオ・ロドリゲスらがプロスペクト・ランキングから卒業し、レッズからルイス・カスティーヨを獲得したトレードではノエルビ・マルテやエドウィン・アローヨを放出。一気にプロスペクトの層が薄くなり、2位から24位へ大幅ランクダウンとなった。同様に、トレード・デッドラインで大型補強を敢行したパドレスも今季開幕前の17位から今回は28位へ順位を落としている。

最下位となったのはエンゼルス。今季開幕前は28位で、もともと評価の高いマイナー組織ではなかったが、そこからさらに順位を落とした。若くて未熟なプロスペクトを期待通りに成長させることができない状況が続いており、プロスペクトの層が非常に薄い。ブランドン・マーシュとのトレードでフィリーズから獲得したローガン・オホッピーが移籍して即、球団1位のプロスペクトになったという事実がそれを象徴している。ちなみに、球団2位のザック・ネトも今年のドラフト1巡目で指名した選手であり、エンゼルスが時間をかけて育て上げたプロスペクトはほとんど見当たらない。最下位という評価も納得と言えるだろう。

今回公開された最新版のファーム組織ランキングは以下の通り。

1位 オリオールズ
2位 ドジャース
3位 ガーディアンズ
4位 レッズ
5位 ダイヤモンドバックス
6位 レンジャーズ
7位 パイレーツ
8位 レイズ
9位 ロッキーズ
10位 カブス

11位 レッドソックス
12位 ヤンキース
13位 カージナルス
14位 メッツ
15位 ナショナルズ
16位 マーリンズ
17位 アスレチックス
18位 ジャイアンツ
19位 ブリュワーズ
20位 ブルージェイズ

21位 ロイヤルズ
22位 タイガース
23位 ツインズ
24位 マリナーズ
25位 フィリーズ
26位 ホワイトソックス
27位 ブレーブス
28位 パドレス
29位 アストロズ
30位 エンゼルス

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