公園や壁に相次ぐ落書き、損害額24万円も 沖縄署「捜査の対象になり得る」 沖縄市、北谷町で目立つ被害 容疑で3人書類送検

 【沖縄】今年に入り沖縄署管内で、落書きによる110番通報や被害申告が相次いでおり、景観を損なう落書きの被害拡大が懸念されている。今年1月~8月16日に、壁などに落書きをしたとして、建造物損壊などの容疑で男性3人が書類送検されている。署は悪質な落書き行為は、捜査の対象になり得るとし、厳正に対処するとしている。

 沖縄署によると、落書き被害は、沖縄市や北谷町で目立つ。7月には県総合運動公園内の橋壁にラッカースプレーで落書きをしたとして、建造物損壊容疑でいずれも18歳の男子高校生と会社員の少年計2人が那覇地検沖縄支部に書類送検された。損壊額は約24万円に上る。この橋の周辺には、少年らの描いた物とは別の複数の文字や絵も連なっている。

 また、同市内の集合住宅の駐車場壁に落書きをしたとして、今月、同容疑などで住所不定無職の男性(31)が書類送検された。男性が描いた同様の図柄などが、管内の複数箇所で確認されていて、署は関連を調べている。

 署は引き続きパトロールなどを強化し、被害の未然防止を図るとともに、行為者の特定を進め、取り締まりに努めるとしている。

 (高辻浩之)

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