那須烏山市の大規模農場で、国内最大規模の殺処分頭数となる豚熱(CSF)が発生してから23日で1カ月。疫学調査の結果が待たれる中、同日正午時点の殺処分頭数は全約5万6千頭のうち4万8959頭(87.4%)となった。県は発生農場の防疫措置と並行して、飼養衛生管理基準を満たしていなかった他の農場についても、改善状況の確認作業を進めている。新たな発生抑止に必要な作業だが、マンパワーは限られ思うように進んでいない。一方、農家の自主的な対策も欠かせないため、8月補正予算で畜舎の消毒用機械などの導入補助を盛り込んだ。