鉄意匠加工の展示場オープン 組子紋様や新意匠紹介 植木鋼材

組子紋様の壁面(左)に見入る来場者ら=宇都宮市

 鉄鋼販売業の植木鋼材(宇都宮市川田町、植木揚子(うえきようこ)社長)が立ち上げた鋼材の意匠加工ブランド「maasa(マーサ)」のショールーム開所式が23日までに、宇都宮市の本社で行われた。建築やインテリアのデザイナーなどに新たな用途を提案していく考え。

 ショールームは本社1階を改修した広さ125平方メートル。メインとなる製品は高さ2メートル、幅1.2メートルの壁面で、「二重麻の葉」「桜七宝」「二重角つなぎ」など6種類の組子紋様が展示されている。同社が、ファイバーレーザー機で加工した「和」のテイストの紋様で、鉄の柔らかさや曲線を帯びた繊細さとともに、「重厚感のある空間デザインになっている」と説明する。

 このほか、日光東照宮の陽明門をデザインしたびょうぶをはじめ、あんどん、花台、ジュエリー、墨の透かしまで再現した鉄書、コースターなど約35の作品が並ぶ。

 植木社長は「一般の方にもさまざまな意匠に鉄を使ってもらえるようにしたい」と述べた。

厚さ1ミリ以下の鋼材で作られたジュエリー
組子文様の和テイスト壁面などに見入る参加者ら=22日夕、宇都宮市
墨の透かしまで表現した「鉄書」
6種類の組子紋様の壁面が展示されたショールーム=22日夕、宇都宮市

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