琉球料理のユネスコ文化遺産登録へ、名称を「琉球料理ユネスコ無形文化遺産登録推進委員会」に変更 新体制、会長に新垣慶子・沖縄大准教授

 琉球料理や泡盛の無形文化遺産登録に向けて取り組んできたユネスコ無形文化遺産登録推進委員会が23日に県庁で会見し、名称を琉球料理ユネスコ無形文化遺産登録推進委員会に変更すると発表した。

 今年3月に国が泡盛などの「伝統的酒造り」の登録をユネスコに申請すると決定したことから、泡盛の登録活動に区切りを付けた。今後は新体制で琉球料理のユネスコ無形文化遺産登録を目指す。

 名称変更に伴い、沖縄大学健康栄養学部の新垣慶子准教授が新委員長に就任した。新垣委員長は「沖縄独自の素晴らしい食文化を保護し、誇りを持って伝える活動を県民運動として取り組みたい」と抱負を述べた。

 同委員会は、首里城正殿完成予定の2026年を琉球料理の無形文化遺産登録の目標としている。

 東京農業大学名誉教授の小泉武夫副委員長は「琉球料理の原点は宮廷料理。県は有形の首里城だけでなく無形文化の琉球料理も同時に残していくべきだ」と話した。

 会見後には玉城デニー知事と面会し、活動への協力を求めた。玉城知事は「伝統的食文化の継承は沖縄振興計画にも明記している。県も協力し、県民機運の醸成を図っていく」と述べた。

(赤嶺玲子)

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