つきあかり全て1等米 JAえちご上越が初検査 関東圏で販売へ

 JAえちご上越は24日、上越市長面の長面検査場所で本年産米の初検査を実施した。旧上越市内の生産者が出荷したわせ品種のうるち米「つきあかり」を検査。全て1等米と評価され、27日から関東圏のスーパーで販売されるという。

24日に行われた本年産「つきあかり」の初検査。天候の影響が心配されたが、全て1等米と評価された

 初検査は例年より1週間ほど早い。昨年、関東圏のスーパーより早場米として「つきあかり」の取引要望があり、ほぼ同じ日程で検査を実施。買い物客から好評を博し、今年も取引要望があったため、同様の日程で検査した。
 同日は約21トン、米俵(1俵60キロ)換算で357俵分を検査。資格を持つJAえちご上越の検査員3人が、各袋から抜き取ったサンプルの水分量や粒の大きさを調べた。検査の結果、粒の大きさや厚さは平年並み、若干の青未熟、乳白色が見られたが、品質に問題なく、全て1等米となった。
 JAえちご上越の岩崎健二常務理事は「低温に早い梅雨明け、猛暑、大雨などの影響が心配されたが、無事に初検査が終わり何より」と話し、「農家の皆さんが一生懸命作ったコメなので、おいしく食べてもらえるのが励みになる。新型コロナの影響が続く中で、こうした取引が定着してくれるとうれしい」と願った。 
 管内の今年の米作付面積は1万1019ヘクタール、検査量は74万8900俵を予定している。

© 株式会社上越タイムス社