長崎バス減便開始 31日まで 初日、大きなトラブルなく

乗客に減便ダイヤの説明をする長崎バス社員(左)=長崎市岩屋町、道の尾バス停

 長崎自動車(長崎市、長崎バス)は24日から、新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転士不足を理由に、一般路線バスを減便した。31日まで平日は土曜ダイヤ、土曜は日祝日ダイヤで運行する。初日は朝の通勤通学時間帯に、社員が主要停留所で利用客に事情を説明。同社によると、大きな混雑やトラブルはなかった。
 同市北部の「道の尾バス停」では、始発前の午前6時から社員がスタンバイ。市中心部方面行きを待つ客に「ご迷惑おかけします」と声をかけ、土曜ダイヤを案内した。同7時台に混み合い、満車で乗れない人もいたが、数分後に来たバスへ乗り込んでいた。
 客からは「土曜ダイヤを調べてきたから大丈夫」「説明してくれてありがたい」「少し待ち時間が長くなるけど仕方ない」などの声が聞かれた。
 同社は、三菱重工業長崎造船所などの出退勤時刻に合わせた「造船ダイヤ」は混雑を避けるため通常通り運行。客の多い一部路線にも臨時便を出した。初日の状況を調べ、不足感のある路線には今後増便する方針。担当者は「不便をかけて申し訳ない。皆さんの理解と協力があり、大きなトラブルを回避できた」と話した。


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