JR長崎駅の愛称選定 東口『かもめ口』 西口『いなさ口』 審査会が答申へ

 西九州新幹線開業を前に、JR長崎駅(長崎市尾上町)東口と西口の愛称選定審査会(会長・林一馬長崎総合科学大名誉教授)が24日あり、東口を「かもめ口」、西口を「いなさ口」とする愛称案を選定した。25日以降、田上富久市長に答申し、JR九州に要望書を提出する。愛称は9月中旬ごろ決定する見通し。
 市民や訪れた人々に愛着や親しみを持ってもらおうと長崎市が7月、「長崎市をこよなく愛する方」を対象に愛称を募集。県内外の4~90歳から計1760件の案が集まった。
 審査委員は県内の有識者5人。西九州新幹線の発着ホーム側となる東口は、同新幹線の名称や、東口側がこれまで「かもめ広場」として市民になじみがあるなどとして「かもめ口」を選定。西口は、稲佐山を向いていて分かりやすいなどとして「いなさ口」を選んだ。いずれも平仮名表記。委員たちは「子どもたちにも親しみを持ってもらいたい」「柔らかい印象になる」と述べた。
 応募では、多かった順に東口は(1)「出島口」(2)「かもめ口」(3)「平和口」、西口は(1)「稲佐口」(2)「稲佐山口」「いなさ口」だった。


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