作家28組が10カ所に作品展示 芸術交流 岡山市が詳細計画発表

 岡山市は25日、市中心部で9月末に開幕する現代アートの国際展「岡山芸術交流2022」の詳細計画を発表した。参加作家は13カ国の28組。主会場の旧内山下小(同市北区丸の内)をはじめ、新たに後楽園や天満屋岡山店(同表町)を加えた計10カ所に約60作品を展示する。

 9月30日~11月27日の期間中、各会場にはインスタレーション(空間芸術)、彫刻、映像、写真など多彩な芸術作品が並ぶ。旧内山下小では地元の老舗ライブハウスの協力による音楽ライブ、備前焼や烏城彫作家の作品で料理を楽しむ催しも初めて開く。

 連携プログラムとして参加アーティストによるトークショー(9月30日)、作品の鑑賞ツアー(10月9、10日)、小学生がガイド役となる鑑賞イベント(11月6日など)も展開する。

 旧内山下小の校庭を巨大な芝生のアート作品にするプロジェクトも計画。費用約1千万円はクラウドファンディング(CF)で募る。作品はアーティスティックディレクター(芸術監督)を務めるタイの美術家リクリット・ティラヴァーニャ氏が手掛ける。返礼品はリクリット氏の作品(限定50点)などを用意する。

 この日、記者会見した大森雅夫市長は「開幕まで1カ月。しっかりと準備を進め、多くの人に楽しんでもらえる展覧会にしたい」と述べた。

 岡山芸術交流は岡山市や岡山県、石川文化振興財団などでつくる実行委員会が主催し、3年に1度開いている。

記者会見で岡山芸術交流の詳細計画などを発表する大森市長

© 株式会社山陽新聞社