備前の二人展 中盤もファン次々 強い生命力 備前焼とガラスの共演

備前焼の茶器やガラスの細工物などが並ぶ会場

 備前焼の岡山県重要無形文化財保持者・金重有邦さん(72)=備前市=と、気鋭のガラス作家・横山翔平さん(36)=埼玉県在住、同市出身=による二人展「場所の記憶 I 交差」(同市立備前焼ミュージアム、山陽新聞社主催)は会期中盤。会場の同ミュージアム(同市伊部)には19日も多くの愛好家や家族連れが訪れ、ジャンルを超えた共演を楽しんでいる。

 1、2階で計50点を公開。1階は2人の大作を組み合わせた展示で、力強くそびえる備前焼の陶塔と透明感あふれるガラスのオブジェ計7点が寄り添うように並ぶ。2階には、備前焼の茶器やガラスをうねらせた細工物といったそれぞれの象徴的な作品を交互に配置している。

 主婦(72)=同市=は「違う空間にいるよう。絶妙に絡む2人の作品に強い生命力を感じた」と話していた。

 9月19日まで。月曜休館(最終日除く)。午前9時~午後5時。二人展は北陸3県で昨秋開かれた工芸展での出会いをきっかけに企画された。

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