「金山・銀山」炎で先祖を供養 中国盆フィナーレ 長崎・崇福寺

爆竹の音とともに、赤々と燃え上がる「金山・銀山」=長崎市鍛冶屋町、崇福寺

 中国・福建省出身者の菩提寺、崇福寺(長崎市鍛冶屋町)で25日夜、3年ぶりに「金山・銀山」が爆竹の音とともに勢いよく燃え上がり、3日間の中国盆を締めくくった。
 中国盆は旧暦7月26~28日の伝統行事。最終日に先祖らがあの世で使うお金に見立てた円すい状の飾り、金山・銀山を燃やす習わしがある。
 僧侶の読経後、檀家(だんか)総代が、金山・銀山に点火。40組以上が炎と熱気で包まれ、にぎやかに先祖の霊を送り出した。
 大分県の会社役員の馬淑英さん(53)は「3年ぶりに見ることができた。ご先祖さまも喜んでいると思う」、娘で大学生の林香慧さん(24)は「初めて来た。中国の文化を知ることができてよかった」と話した。

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