フィリーズ・ハーパーが明日のパイレーツ戦で戦列復帰 監督が明言

フィリーズのロブ・トムソン暫定監督は、左手親指の骨折で約2カ月にわたって故障者リスト入りしているブライス・ハーパーが日本時間8月27日のパイレーツ戦から戦列復帰する予定であることを明らかにした。フィリーズは現在ナショナル・リーグのワイルドカード争いで2位につけており、2011年以来11年ぶりのポストシーズン進出を目指している。62日間の戦線離脱を経てチームに合流するハーパーは、レギュラーシーズン最後の37試合、間違いなく大きな戦力となるだろう。

今季のハーパーは右肘の内側側副靭帯を損傷していることもあって、ほとんど指名打者に専念。故障離脱前は64試合に出場して打率.318、15本塁打、48打点、9盗塁、OPS.984の好成績をマークしていた。わずか62日間でハーパーが復帰することについて、トムソン暫定監督は「信じられないよ。彼は本当に早く回復している」とコメント。フィリーズ打線はメジャー7位となる1試合平均4.65得点、OPS.738を記録しているが、ハーパーの戦列復帰によって、その打線がさらにパワーアップすることになる。

ハーパーは日本時間8月24日にマイナーAAA級リーハイバレーでリハビリ出場を開始し、いきなり2本塁打を放つ活躍。翌日の試合では逆転サヨナラ2点タイムリー二塁打を含む3安打をマークした。2試合合計で打率.625(8打数5安打)、2二塁打、2本塁打、6打点、OPS2.325と大暴れし、戦列復帰に向けて準備万端といったところだろう。なお、右肘の内側側副靭帯は治癒しておらず、戦列復帰後も指名打者に専念する見込みである。

2007年から5年連続地区優勝、2008年にはワールドシリーズ制覇も成し遂げたフィリーズだが、球団史上最多の102勝を挙げた2011年を最後にポストシーズンの舞台から遠ざかっている。2001年を最後にポストシーズン出場を逃し続けているマリナーズばかりが注目されるが、その陰に隠れて2番目に長い期間ポストシーズンから遠ざかっているのがフィリーズ。ワイルドカード圏内を維持した状態でハーパーが復帰することになり、いよいよ長いトンネルの出口が見えてきた。

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