ヤンキース・スタントン戦列復帰 離脱中にチームは11勝17敗と失速

日本時間8月26日、ヤンキースは左アキレス腱の炎症で故障者リスト入りしていたジャンカルロ・スタントンを約1カ月ぶりに戦列復帰させた。スタントンは敵地でのアスレチックス戦に「3番・DH」でスタメン出場することが発表されている。スタントンが戦列を離れた日本時間7月25日以降、ヤンキースは28試合を戦って11勝17敗と黒星が先行。アーロン・ジャッジが孤軍奮闘しているものの、打線は同期間に1試合平均3.8得点と勢いを失っており、スタントンにはチームの得点力を押し上げる働きが期待される。

スタントンは今季ここまで80試合に出場して打率.228、24本塁打、61打点、OPS.807を記録。打率こそ低いものの、シーズン40本塁打&100打点を狙えるペースで数字を積み上げていただけに、左アキレス腱の炎症で後半戦の開始早々に戦列を離れたことがチームに与えた影響は大きかった。今季はヤンキース移籍後では初めてとなるオールスター・ゲームに選出され、同点2ランを放ってMVPを受賞。ただし、マイナーAA級サマセットでのリハビリ出場は2試合に出場して7打数0安打3三振に終わっている。

6月に22勝6敗を記録するなど、日本時間7月9日の時点で今季最多の貯金38、シーズン118勝ペースという破竹の勢いを見せていたヤンキースだが、それ以降は急失速。もちろん、失速の原因はスタントンの離脱だけではないが、スタントンの離脱前後を比較しても、1試合の平均得点が5.3から3.8へ大幅に減少している。OPS1.138を記録していたマット・カーペンターも自打球による骨折で戦列を離れており、トレードで補強したアンドリュー・ベニンテンディも目立ったインパクトを残せないなかで、MVP候補のジャッジの孤軍奮闘が続いている状況である。

急失速しているとはいえ、依然として2位レイズに7ゲーム差をつけてアメリカン・リーグ東部地区の首位を走っているヤンキース。カーペンターもシーズンの終わりごろに復帰できる見込みだが、まずはスタントンの復帰をきっかけに、再び勢いに乗っていきたいところだ。

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