ウツノミヤテラス開業 JR宇都宮駅東口直結、地上14階建て複合施設【動画】

開業に合わせてテープカットが行われた「ウツノミヤテラス」=26日午前9時50分、宇都宮市宮みらい

 JR宇都宮駅東口直結の複合施設「ウツノミヤテラス」が26日、開業した。スーパーや家電量販店、飲食などの商業施設とホテルやオフィスで構成する地上14階建てで、11月に「まちびらき」する宇都宮駅東口地区整備事業の中核施設。年間売上高60億円を見込んでいる。

 午前10時の開業前に行われたセレモニーには、宇都宮市の佐藤栄一(さとうえいいち)市長や主要テナントの代表者ら8人が出席。佐藤市長は「市のにぎわい創出に大きく貢献してくれると期待している。街が変わります」とあいさつ。8人がそろってテープカットし、県都の新たな顔となる施設の門出を祝った。

 同駅から通路でつながる2階の正面入り口には、開業前から約300人が列を作った。午前10時を過ぎると人出はさらに増え、一部の店舗は入場を一時制限するほどにぎわった。総合デベロッパーの住友商事によると、現時点でのテナント入居率は9割強だが、年内には100%となる見込みという。

 同施設は来年8月に全線開業が決まった次世代型路面電車(LRT)の発着点とも直結する。宇都宮駅東口地区整備事業では交流広場の「宮みらいライトヒル」が11月1日供用開始、交流拠点施設の「ライトキューブ宇都宮」が同30日に開館することが決まっている。

 3施設は一体感のある連続的な設計となっており、完成後はシェアスペースや全天候型のプロムナードでつながる。市は11月末ごろに「まちびらき」のイベントを行う予定。

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