タクシー運賃の値上げ申請 下電観光バス、燃料高騰など理由

 中国運輸局は26日、岡山市などでタクシーを運行する下電観光バス(同市北区厚生町)からタクシー運賃の値上げ申請(19日付)があったと発表した。国は少数事業者のみの申請を審査対象としておらず、今後3カ月以内に県内のタクシー事業者142社(計2862台)の7割以上(車両数ベース)から値上げ申請があった場合に認可の審査手続きに入る。

 同社の申請は燃料費の高騰や運転手の待遇改善などが理由。タクシー事業者は新型コロナウイルス禍による乗客の大幅な減少で厳しい経営環境が続いており、他社にも申請を検討する動きがある。

 同社の申請内容は、岡山、倉敷市などの初乗り距離・運賃を普通車788メートル・480円から700メートル・500円に、大型車1.3キロ・710円から1.18キロ・800円にそれぞれ改定。距離や時間に応じた運賃も引き上げる―などとしている。

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