両備と下電、路線バス120円に 100円区間10月から引き上げ

 両備ホールディングス(両備バス、岡山市北区下石井)と下津井電鉄(下電バス、同大元駅前)は26日、同市中心部の路線バスの100円区間について、運賃を10月1日から120円に引き上げる届け出を中国運輸局に行った。

 両備バスは岡山駅―天満屋間など全105系統中48系統、下電バスは岡山駅―水道局前間など全41系統中2系統が対象。1カ月の通勤定期は両社ともに300円アップの4200円となる。100円区間以外の運賃は変更しない。

 新型コロナウイルス禍による利用低迷で経営が悪化しており、運賃引き上げで路線維持を図るとしている。今回の改定には国の認可は必要ない。

 同市中心部の路線バスは、両社を含めて7事業者が100円区間を設けている。岡山電気軌道(岡電バス、同市中区徳吉町)も23日付で、路面電車を含めて10月から120円に改める届け出を行っている。

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