北陸道下り線、敦賀IC―今庄IC間の通行止め解除 8月27日ネクスコ中日本、大雨被害から3週間ぶり復旧

敦賀トンネル付近の北陸自動車道下り線=8月25日(中日本高速道路提供)

 中日本高速道路金沢支社は8月27日午前6時、今月5日の大雨による土砂災害で通行止めとなっていた北陸自動車道下り線敦賀インターチェンジ(IC)―今庄IC間の規制を解除した。20日に全面通行可能になった国道8号に続き、福井県嶺北と嶺南を結ぶ主要道路が約3週間ぶりに復旧した。

 同支社によると、敦賀市の葉原トンネル付近から敦賀トンネル付近までの4.1キロは、追い越し車線の規制による1車線通行で、時速50キロに制限した。敦賀トンネル手前にある杉津パーキングエリアは利用できる。

 敦賀トンネル付近では、約2万立方メートルが流入した土砂を撤去。応急対策工事として土砂流入を防ぐ鉄板の防護壁を追い越し車線外側に設置、追い越し車線上には土のうを積んだ。今後、土のうの撤去を進め「安全を確保しながら暫定的な2車線運用が可能か検討したい」としている。当面は上下線とも応急対応での規制解除としており、通行止め基準は通常の雨量値よりも引き下げる。

 このほか、通行止めとなっていた越前・河野しおかぜラインの南越前町河野―敦賀市大比田間(9.7キロ)と、県道大谷杉津線の敦賀市元比田―南越前町大谷間(2.0キロ)は26日正午に規制解除された。

 県道今庄杉津線の南越前町今庄―敦賀市山中間(9.6キロ)も26日正午に全面通行止めは解除されたが、大型車は通行不可。国道365号の南越前町板取―滋賀県境間(4.2キロ)は引き続き全面通行止めとなっている。

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