グッドスマイル 初音ミク AMGが「予想外」の好位置に。決勝も自信アリ!?【第5戦鈴鹿GT300予選】

 8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第5戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE』の予選日。第4戦富士ではレースをリードしながら、終盤タイヤにトラブルを抱えひさびさの優勝を逃す結果となったグッドスマイル 初音ミク AMGが、第5戦鈴鹿の予選では5番手という好位置につけた。

 11年目のコンビとなる谷口信輝/片岡龍也のふたりがドライブするグッドスマイル 初音ミク AMGは、8月6〜7日の第4戦富士ではレースをリードしながらも、あとわずかというところでタイヤトラブルに見舞われ、ひさびさの優勝を逃した。

 迎えた第5戦の舞台である鈴鹿サーキットは今季2回目の開催だが、第3戦では予選22番手、決勝では11位という結果だったコース。そんななかで公式練習から好調な走りをみせると、予選でも5番手と好位置に食い込むことになった。

 そんな予選結果に対し、谷口も片岡も第一声は「予想外」だった。「参加条件より、どちらかといえばサクセスウエイトの影響だと思う。オレたちは痩せ細っている(サクセスウエイトを積んでいない)し、今回のために前戦も0点にしておいたし(苦笑)。まわりが着実に太っている(ウエイトを積んでいる)なか、オレたちが太っていないということかな」と分析(?)するのは谷口だ。

 また片岡も「予想外に良いですね。富士が終わった時点で、『この好調を鈴鹿でも』というインタビューも多かったですが、これまで鈴鹿ではほぼノーチャンスだったし、今回もノーチャンスだろうと思っていたら『ムムっ』となった」と走りはじめて驚いたと言う。

「富士より鈴鹿はパワーサーキットなのでしんどいけれど、ロングラン想定も悪くないし、この鈴鹿で5番手につけられたのは大きいですね」

 GOODSMILE RACING & Team UKYOは、これまで何度も速さが足りないときでも、戦略など“強さ”で結果をもぎとってきた。ふたりに明日の決勝に向け聞くと「明日への自信?……ある」と谷口はニヤリと笑った。

「ロングランが悪くなかった。朝の公式練習でまわりは苦しそうだったからね」と谷口。「単独走行だったら自信はあるけど、抜けないのがね。あとはオレたちが思っているラップをちゃんと刻みつつ、想定しているピットイン周までちゃんと保ってくれることだね」

 また片岡も「さすがに勝つ、勝たないというところまでいけるかは分かりませんが、うまくいけばノーチャンスではないです。予想外にここで獲れるなら獲りたいですね」という。

 8月28日の決勝は450kmの長丁場。ドライバーふたり、チーム、そしてファンの願いが届きノートラブルで走り切れば、興味深い結果が待っているかもしれない。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 谷口信輝(グッドスマイル 初音ミク AMG)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 片岡龍也(グッドスマイル 初音ミク AMG)

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