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来年創立70周年を迎える九州交響楽団の長崎公演が9月4日午後4時から、長崎市茂里町の長崎ブリックホールで開かれる。公演に先立ち、同楽団ソロコンサートマスター扇谷泰朋(バイオリン)らによるトークイベントが同市内であり、クラシック演奏会や長崎公演の聴きどころを伝えた。
扇谷は「コンサートマスターは周囲のプレーヤーに安心した状態で弾かせることが大事。手ぶりや表情でサインを送り、音を誘導していくのが役割」とし、弾くふりをしながら音を出すのを少し遅らせて周囲とタイミングを合わせるテクニックも説明した。
長崎公演で披露する3曲についても解説。このうち、ロシアの作曲家ハチャトリアンの組曲「仮面舞踏会」のワルツは、元フィギュアスケート選手の浅田真央が使っていた曲で「人の心のダークな部分が見え隠れする」と述べた。ドボルザークの交響曲第8番については、「『ドボ8』の愛称で知られ、指使いが難しく弾きにくい。バイオリニスト泣かせの曲」と明かした。イベントは長崎OMURA室内合奏団のバイオリン奏者、中西弾との対談形式で行い、2人は「長崎の鐘」を演奏し、市民ら約50人を魅了した。
長崎公演は指揮・角田鋼亮、バイオリン・中村太地らが出演し、質の高い音楽を届ける。入場料S席5千円、A席4千円、学生1500円。問い合わせは九響チケットサービス(電092.823.0101)。