劇団なすの3年ぶり公演 創作劇「那須野の大地」を披露

フィナーレで踊りを披露する出演者たち

 【那須塩原】市民劇団「劇団なすの」は27日、3年ぶりの演劇公演をGUNEI三島ホールで行い、観衆約360人に創作劇「那須野の大地」を披露した。

 公演は新型コロナウイルスの影響で2年連続の中止を余儀なくされていた。今年は密を避けるなど感染対策を徹底して実施した。

 那須野の大地は、那須野ケ原開拓の小作人一家が題材。主人公の少女りんと家族が力を合わせて苦難を乗り越え、開拓する姿を団員らが迫真の演技で見せた。

フィナーレは出演者による歌で、観衆は手拍子で盛り上げていた。

 大田原市富池、印南悦子(いんなみえつこ)さん(72)は「久しぶりに見られてうれしい。これからもコロナに負けず、毎年上演してほしい」と満足げに話していた。

 同劇団の辻󠄀元(つじもと)るみ子(こ)代表(69)は「私たちは転んでも滑っても、前に進んできた。劇団の歴史をつなぐことができてよかった」と話した。

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