小倉氏が7選 新庄村長選 村議補選は三船氏

7度目の当選を果たし万歳する小倉氏(中央)

 任期満了に伴う岡山県新庄村長選は28日投開票され、無所属現職の小倉博俊氏(74)が、無所属新人で元同村議の高田利治氏(69)との一騎打ちを制し、7選を果たした。

 小倉氏宅の選挙事務所には午後7時20分ごろ、当選の知らせが入った。支持者約100人(事務所発表)と万歳を繰り返して喜びを分かち合った小倉氏は「人口減に歯止めをかけるため、若者が帰ってきたいと思えるような誇れる村づくりを進めていく」と抱負を述べた。

 2018年の前回は無投票で、14年以来8年ぶりとなった選挙戦。今年村制施行150年の同村では少子高齢化が進んでおり、若者の定住に向けた雇用創出や産業振興、福祉の充実などが問われた。

 小倉氏は農業公社や村づくり組織の立ち上げといった実績に加え、特産農作物の成長産業化、木質バイオマス事業推進などを掲げて支持を固めた。高田氏は村民や議会との対話を重視した村政への刷新などを主張したが、及ばなかった。

 村長選と同日程で行われた村議補選(欠員1)は、無所属新人の三船八寿子氏(67)が初当選し、同村初の女性議員となった。任期は現村議と同じ来年4月29日まで。

 村長選の投票率は84.68%(男85.47%、女83.98%)。14年の93.76%を9.08ポイント下回った。当日有権者数は731人(男344人、女387人)。

 小倉 博俊氏(おぐら・ひろとし)衆院議員秘書を経て1990年、新庄村長に初当選。連続4期16年務めた後、2014年に返り咲いた。福岡大卒。野土路。

◇新庄村長選開票結果◇

=選管最終=

当457 小倉博俊 無現(7)

 135 高田利治 無新

(無効27)

◇新庄村議補選開票結果◇

=選管最終=

当343 三船八寿子 無新

 210 稲田 晴江 無新

(無効66)

© 株式会社山陽新聞社