レッドソックスが澤村拓一とデービスをDFA リリーフ陣を入れ替え

「ボストン・グローブ」のピート・エイブラハムとアレックス・スパイアー、「ジ・アスレチック」のチャド・ジェニングスらレッドソックス担当の記者たちによると、レッドソックスはザック・ケリーとケイレブ・オートの2投手をマイナーから昇格させるのに伴い、オースティン・デービスと澤村拓一のDFAを決定したようだ。まだ球団からの公式発表は行われていないが、デービスと澤村はロースターの40人枠から外れ、ウエーバーにかけられることになる。

現在34歳の澤村は、メジャー2年目の今季ここまで49試合に登板して50回2/3を投げ、1勝1敗、3ホールド、防御率3.73、40奪三振を記録。しかし、与四球率4.80、WHIP1.42と不安定なピッチングも目立ち、勝ちパターンの継投で使われるほどの信頼を勝ち取ることはできなかった。日本時間7月4日の登板を終えた時点では防御率2.45をマークしていたが、それ以降は20試合に登板して防御率5.48と調子を落としていた。

選手の契約情報を扱う「Cot’s Baseball Contracts」によると、澤村の契約には35試合、40試合、45試合、50試合、60試合の登板による出来高が設けられている。また、来季の契約オプションの金額も登板数に応じて増額される仕組みとなっている。50試合登板を目前としたタイミングでDFAが決定されたのは、このあたりの事情も関係しているのかもしれない。

今回のDFAによってレッドソックスのロースターの40人枠から外れた澤村だが、ポストシーズンに出場するためには現地時間8月31日(日本時間9月1日)の時点でロースターの40人枠に登録されていることが必要。昨季はアストロズとのリーグ優勝決定シリーズで3試合に登板したが、今季はその期限まであと3日しか残されておらず、レッドソックスに残留する、他球団へ移籍するにかかわらず、2年連続となるポストシーズン出場は難しくなったと言えそうだ。

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