ドゥーハンがフィーチャーレース初優勝「ドライバーとして大きく成長した」FIA F2第11戦スパ レース2 トップ3コメント

 現地時間8月28日、2022年FIA F2第11戦スパ・フランコルシャンのフィーチャーレース(決勝レース2)が開催され、ジャック・ドゥーハン(ビルトゥジ・レーシング )が今季2勝目を飾った。2位はフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)、3位はリアム・ローソン(カーリン)が獲得している。

 フィーチャーレース初優勝となったドゥーハンは「ちょっと時間がかかったね。11戦目か12戦目か正直なところよくわからないけれど、ドライバーとして大きく成長できたと思う。特に第1戦で同じチャンスを得たときと比べると、すごくハッピーだ。今週末ここで自分のパフォーマンスを発揮する機会を与えてくれたチームやサポーターに感謝している」と喜びを語った。

「いいスタートが切れたと思う。リプレイを見返すとフェリペもとても強力だった。派手さはなかったがホイールスピンもなく、この路面グリップの低さが鍵になると思った。フェリペの後ろにつくことが目標だったし、レースではいいポジションにつけていた」

「(アンダーカットへの自信は)正直よくわからなかった。プライムタイヤ(ミディアム)はいいペースだと分かっていた。オプションも悪くなかったけどね。第1スティントはほとんど接近していた。オーバーカットがよさそうだったのでステイアウトすると決めていたが、彼がステイアウトしたからピットインすることにした」

「左リヤタイヤの交換が少し遅かったけれど、アウトラップはとても順調で、アンダーカットのチャンスがあるかもしれないと言われたときは興奮した。ターン1を立ち上がって僕たちがやり遂げたのを見たときは、チームのことを考えても本当に嬉しかったよ」

2022年FIA F2第11戦スパ・フランコルシャン レース2 今季2勝目を挙げたジャック・ドゥーハン(ビルトゥジ・レーシング )

 ピット戦略で優勝を逃すことになったドルゴヴィッチは「実は、エンジニアと2周ほど話をしていて、彼はもう1周ステイするようにと言ったんだ。間違った選択だったかもしれないけれど、それが現実的だったと思う。安全策をとっていたので、少なくともピットレーンをクリアにすることができたし、ピットストップも最速ではなかったが、とにかくジャックはプライムで僕たちにとっては速すぎた。今日のパッケージでできることは何でもやった上での結果だ」とベストを尽くしたとコメントした。

「レースはよかったと思う。もちろん勝ちたかったけどね。ポールポジションからスタートすれば、つねに勝ちたいものだ。チャンピオンシップを考えれば、とても大事なポイントを獲得できた。不満な点は何もない。ただ、次のレースに向けて改善しなければならない点がいくつかある」

2022年FIA F2第11戦スパ・フランコルシャン レース2 フェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)

 レース1に続いて2レース連続の表彰台を獲得したローソンは素晴らしいレースだったかと問われ「そう思うし、そう願っているよ。この勢いをぜひとも次につなげたい。今週末の前、チャンピオンシップには手が届かないとコメントしたので、とにかく素晴らしいレースをして今年を締めくくるハイライトを作りたかった。今週末は申し分なかったので、残りのシーズンも同じように頑張るよ」と語った。

 ピット作業が遅れたことで表彰台を諦めかけたのでは、という質問に「間違いないよ。スタートはとてもよかったのに、ターン1の外側でロスしてしまったのは残念だ。もし横切っていけたなら、2台くらいは抜けたと思うんだ。オプションタイヤは、そこが僕たちの得意とするところだと感じていた。けれど完全にロスしていたんだ」とローソン。

「僕たちが最初にピットインしたと思う。ストップに時間がかかったから、もっと後方にドロップすると思ったが、結果的にアンダーカットがとてもうまくいった。もしすべてが計画通りに進んでいたら、おそらく優勝争いができていたと思う。でも最終的に3位は良い結果だ」

2022年FIA F2第11戦スパ・フランコルシャン レース2 リアム・ローソン(カーリン)

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