空き巣グループか4人逮捕　近畿・中部・中国地方で被害は100件、総額数千万円か　広島・三重県警合同捜査本部

滋賀県の住宅に侵入し、現金や腕時計などを盗んだとして、男4人が逮捕されました。警察は、近畿、中部、中国地方でグループで空き巣を繰り返していたとみて調べています。

住居侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、大阪府の松本優（まつもとゆう）容疑者（35）、住所不定田中翔平容疑者（32）、大分県の相原宣昭容疑者（40）、兵庫県の仁科俊宏容疑者（45）の4人です。

警察によりますと4人は、3月中旬ごろから4月16日までの間、滋賀県大津市の整体師（66）の住宅に侵入し、現金3万円と時価総額およそ85万5千円の腕時計など5点を盗んだ疑いがもたれています。

4人の認否について、警察は、「捜査に支障がある」として明らかにしていません。

4人のうち3人は4回目の逮捕で、これまでに三重県や兵庫県の住宅に侵入し、金品を盗んだとされていて、一部の事件については起訴されています。

警察によりますとこれらの事件では、主に団地の一軒家が狙われていて、無施錠の窓やドアから侵入し、金品が狙われていたということです。被害品は売却されたものもあるということです。

去年の夏以降、近畿、中部、中国地方でこうした事件と同様の手口の犯行による被害は100件、被害額は数千万円にのぼるとみられます。このうち広島県内での被害は、広島市や廿日市市などで少なくとも30件、被害額は3000万円にのぼる可能性があるということです。

警察はこれらの被害と容疑者らの関連について捜査しています。

警察は「住宅の2階の窓でも無施錠だと侵入される可能性がある。2階だからと安心せずに、油断しないでほしい」と呼びかけています。