日本代表、カタールW杯に向けた2022新ユニフォームを発表!「折り鶴」を美しく描く

日本サッカー協会(JFA)とキットサプライヤーのadidasは29日、2022カタール・ワールドカップに向けた新ユニフォームを発表した。

2002年開催の日韓W杯。決勝戦後には勝者を祝う約270万羽の折り鶴が日本の空に舞い上がった。今回のユニフォームでは、この折り鶴からヒントを得たORIGAMI(折り紙)をコンセプトに、歓喜をもたらす祈りの象徴として表現している。

Japan 2022 adidas Home

これまで「山あり、谷あり」の歴史を経て進化を続けてきた日本代表。今回の新ユニフォームは、どんな時でも常に前だけを見据え、世界に挑み続けてきた日本のこれまでの軌跡と、「山折り、谷折り」を重ねることで進化するORIGAMIを掛け合わせて、勝利と歓喜への祈りを込めた「日本を、歓喜で染めろ。」というメッセージを伝えるデザインとなっている。

エンブレム上に配することが多い国旗の日の丸だが、前面ではなく背面(首元)に付くのは2008年モデル以来。この位置変更は、“国を背負う”と同時に、“サポーターの応援が背中を押す”というメッセージを込めたものだという。

今回発表となったホームキット用のパンツはホワイト。なお、ソックスはブルーを基調としたもので、上から「青-白-青」が基本形となる。

Japan 2022 adidas Away

2022新アウェイユニフォームはホワイトを基調にブラックを組み合せたデザイン。ホームと同じく、折り鶴からヒントを得たORIGAMI(折り紙)をコンセプトとしている。肩から袖にかけての折り鶴グラフィックが実に鮮やかだ。

このグラフィックは“アナグリフ”という青と赤を重ねることで立体的な印象を持つように図や絵を描く手法で、折り紙が幾層にも重なって見えるようにデザインされている。

新アウェイでは、これまでの日本代表にはなかったカラーコンビネーションに挑戦。パンツの色として初めてブラックが採用された。過去の代表ユニフォームとは一線を画す、新鮮なデザインとカラーチョイスを目指したという。

ホームのナンバーはイエローを採用。過去の代表ユニフォームにも採用されていた色であり、またTVやモバイル画面越しでの視認性の高さという観点からも本色が用いられることとなった。

一方アウェイにはブラックを採用。各部の差し色と同色を用いることで、全体的にカラーバランスのとれたデザインとなっている。

首の内側部分には赤いパネルを配しているが、これは2011年にカタールでアジア王者となった際に日本代表が着用していたユニフォームから着想を得たもの。再びカタールで歓喜の瞬間を迎えられるように願いを込めている。

各オーセンティックユニフォームは、クーリング効果を発揮する冷却テクノロジーのHEAT. RDYとエンブレムを熱転写した軽量化設計が特徴。脇下に通気性に優れたメッシュインサートを採用し、HEAT. RDYの機能をサポートする。

また生地素材は、プラスチックゴミ ゼロの未来を目指し、海岸などで回収したプラスチック廃棄物をアップサイクルして生まれたパーレイ・オーシャン・プラスチックを50%含む糸で作られており、ユニフォーム全体で40%以上のリサイクル素材を使用している。

ワールドカップは7大会連続7回目の出場となる日本。カタール大会ではグループEに所属し、ドイツ、コスタリカ、スペインと対戦する。

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