高3まで医療費助成 真岡市、23年度から拡充

定例記者会見に臨む石坂市長

 【真岡】石坂真一(いしざかしんいち)市長は29日の定例記者会見で、子どもの医療費を無料化する助成制度に関し、中学3年までとしている対象年齢を、2023年度から高校3年まで拡充することを明らかにした。現物給付も中学3年から高校3年まで引き上げ、窓口負担なしで医療機関を受診できるようにする。

 県のこども医療費助成制度が小学6年までとしている対象年齢の上限を、23年度から中学3年まで引き上げることを受け、市は高校生の分を負担することにした。

 市の試算によると、制度拡充により、2300人程度が対象に加わるとみられ、新たに年間6千万円程度の費用を見込む。

 石坂市長は「長年感じていたが、地域間格差があってはならない。将来的にはぜひ県も高校生までの現物給付の支援をしていただければと思う」との見解を述べた。

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