新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は29日、県所管域で3人の死亡と、10歳未満～100歳以上の男女1737人の死亡が確認されたと発表した。中等症が1人、軽症・無症状が1332人で、そのほかは症状調査中。1675人が感染経路不明だった。
亡くなった3人のうち、大和市の80代男性はクラスター（感染者集団）が発生した県厚木保健福祉事務所管内の高齢者福祉施設の入所者。13日に発熱の症状が現れ、15日に陽性が判明。血中酸素飽和度が低下し、医療機関に救急搬送され、21日に亡くなった。海老名市の80代女性は、同事務所管内の別の高齢者福祉施設の入所者。13日に陽性が判明し、15日に施設内で心肺停止となり、救急搬送されたが同日亡くなった。
大和市の80代女性は、19日に自宅で心肺停止となり、救急搬送されて陽性が判明。同日、搬送先で亡くなった。
新たなクラスターは県厚木保健福祉事務所管内の高齢者福祉施設で確認された。入所者7人の感染が判明し、感染者は計12人になった。
また、県は13日に感染者として公表した小田原市の20代女性と、28日に公表した横須賀市の80代男性の発表を取り下げた。それぞれ、重複して発表していたという。
このほか、県は新たに1977人が自主療養したと発表した。自主療養の累計は17万4174人になった。
