北陸道「福井南スマートIC」の整備支援を要望 福井市南部エリア、3地区住民が市長に

要望書を東村新一市長(右)に手渡す山崎栄一会長=8月26日、福井県の福井市役所

 福井県福井市上文殊、文殊、麻生津の3地区住民らは8月26日、市南部エリアでの北陸自動車道のスマートインターチェンジ(IC)整備の支援を東村新一市長に要望した。産業振興など地区の発展につながるとして早期の整備を求めている。

 市南部エリアの道路計画を巡っては、長年計画されていた福井市街西側を南北に通る高規格道路「福井外環状道路」が今年7月、国の新広域道路交通計画で重要物流道路に指定された。

 外環状道路は、同県坂井市で整備中の福井港丸岡インター連絡道路と北陸自動車道福井IC―鯖江IC間に接続する計画で、国の指定を受け、3地区の住民が「福井市南部スマートインター整備促進期成同盟会」を設立。市も県選出国会議員や福井県への本年度重要要望で、特別事項として、外環状道路の整備促進や福井南スマートIC(仮称)整備、その周辺での防災道の駅設置を初めて盛り込んだ。

 この日は、山崎栄一会長ら10人が市役所を訪れ、要望書を東村市長に手渡した。山崎会長は「地区には運送会社や自動車会社が多く、スマートICは産業振興の起爆剤にもなり得る」と要望。東村市長は「外環状道路の議論もようやく始められる状況になった。雪や雨などへの対応としても、スマートICも連携して進めるべきだと考えている」として、国や県に協力して要望していく姿勢を示した。

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