アプリリアのサテライト、RNFレーシングがミゲール・オリベイラとラウル・フェルナンデスを2年契約で起用/MotoGP

 8月30日、MotoGPに参戦しているアプリリアとRNFレーシングは、2023年と2024年の2年間にミゲール・オリベイラとラウル・フェルナンデスを起用すると発表した。

 ペトロナス・ヤマハSRTのエントリー名で、ヤマハのサテライトチームとして参戦していたセパンレーシングチームは、2021年限りで活動を終了させ、2022年からRNFレーシングとして生まれ変わった。

 同チームはWithUヤマハRNF・MotoGPチームとして、ヤマハと契約を継続してYZR-M1を使用。ライダーはアンドレア・ドヴィツィオーゾとダリン・ビンダーを擁し、第15戦アラゴンGPからは引退するドヴィツィオーゾの代わりにカル・クラッチローが走る。

 しかし、RNFレーシングは今季限りでヤマハと契約を終了させ、2023年から2024年までアプリリアのサテライトチームとしてRS-GPを走らせることになる。

ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2022MotoGP第2戦インドネシアGP【決勝:優勝】

 2015年にMotoGPに復帰したアプリリアは、1チーム2台体制のなか2021年に復帰後初表彰台を獲得。2022年は優勝も経験して、5月26日にはアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスのふたりとも2024年まで2年契約を更新した。

 サテライトのRNFレーシングを加えて2チーム4台で2023年から戦うことになったが、今回ライダーも発表され、2年契約でオリベイラとフェルナンデスを起用することが発表された。

 オリベイラは2019年にKTMからMotoGPクラスに昇格し、2020年に2勝、2021年は1勝と2度の2位表彰台、2022年は1勝を記録している。フェルナンデスは2022年にKTMからMotoGPクラスに昇格したが、1年でチームを離れることとなった。

マッシモ・リボラとラズラン・ラザリ

■ラズラン・ラザリ(WithU RNF MotoGPチーム創設者兼チーム代表)
「2023年からミゲール・オリベイラとラウル・フェルナンデスをWithU RNF MotoGPチームに迎えることができ、非常に嬉しく思う。これは簡単なプロセスではなかったが、アプリリアとともに、我々が望むライダーは非常に明確だった」

「ふたりとも若いライダーで、ミゲールとラウルは経験を積んでおり、個人的には彼が昨年Moto2カテゴリーで2位になったときからファンだ。そしてついに彼を起用できたことは、本当に素晴らしいことだと思う。アプリリアも我々も、ふたりのライダーの才能を信じているので、来シーズンが待ち遠しい」

■マッシモ・リボラ(アプリリア・レーシングCEO)
「RNFチームとのサテライトプロジェクトは、当初から考えていたとおりの形になりつつある。2人の並外れた才能、人間的にも技術的にも尊敬できるライダーを確保することができた」

「ミゲールはすべてのカテゴリーで才能を発揮しており、まだ若いながらもMotoGPで4勝し、時には圧倒的なパフォーマンスで多くの経験を積み重ねてきた。そのミゲールのそばにいるのが、私が何度も探し求めてきたライダー、ラウルだ。デビュー戦のMoto2での走りは、彼の速さを物語っている」

「我々は、ふたりのポテンシャルを最大限に発揮できるような技術パッケージを提供しなければならないだろう。この場を借りて、素晴らしいスポーツマンシップを発揮し、2022年のチャンピオンシップ終了後すぐにミゲールとラウルを我々のマシンに乗せることを許可したKTMに感謝したい」

ラウル・フェルナンデス(テック3KTMファクトリー・レーシング)/2022MotoGP第7戦フランスGP

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