稲盛和夫さん死去 宮崎県内経済界も悲しみの声

 京セラ名誉会長の稲盛和夫さんの訃報を受け、宮崎県内経済界にも悲しみの声が広がった。盛和塾の県支部として1994年に発足し、稲盛氏の理念を学んできた「盛和塾宮崎」。2019年の盛和塾解散を受け、翌20年には「RITA JUKU MIYAZAKI」(38人)が設立された。
 会長を務める霧島酒造(都城市)の江夏拓三専務(73)は「稲盛氏は前社長の父順吉のような存在だった。経済、お金、ものの考え方すべてに通じるものがあった」と思いを寄せる。特に感銘を受けたのは「全従業員の物心両面の幸せを願う」という言葉。そのフィロソフィは人生の核心を捉えているとし、今も車での移動中は講演CDを流す。「これからも多くの学びを頂戴したいと考えていただけに悲しみに堪えない。多大な貢献と功績に改めて感謝したい」

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