社会問題の解決につながる事業を支援するうむさんラボ(うるま市、比屋根隆代表)は27、28の両日、那覇市の沖縄銀行本店みらいおきなわ内「Okinawa Innovation Lab」で、社会変革に取り組む起業家育成プログラム「うむさんアカデミー ボリュームワン」を開催した。世界16カ国で47のソーシャルビジネスを展開するボーダレス・ジャパン(東京都、田口一成代表)との共同で、3年ぶり2回目の開催。
27日は中学生から大学生まで社会問題に関心がある学生や社会人ら20人が参加した。ボーダレス社の鈴木雅剛副社長が、ミャンマーの貧しい葉タバコ農家で、マーケット価格ではなく彼らが生活できる価格での買い取りを保証して、貧困を解決した事例を紹介した。鈴木氏は「小さくてもいいから形にして実現していくことが大切だ。どんどんトライしてほしい」と語った。
福祉の現場で働く友寄夢明琉(ゆめる)さんは「社会の問題に対して、どのように考えればいいのか具体的な方法が分かった」と手応えを口にした。
うむさんラボの比屋根代表は「自身が起業したのは参加者と同じ年の頃。今日の出会いやつながりを大切にしながら、応援したいと思っている大人も巻き込んで、若者の熱量で社会問題をどんどん解決していってほしい」と話した。
(名嘉真智美)