廃車車両を“脱線”させ被災時を再現 JR東海が南海トラフ想定した防災訓練ー静岡・浜松市

9月1日は防災の日です。JR東海は8月31日、南海トラフ巨大地震での被害を想定した防災訓練を静岡市浜松市で行いました。

訓練はマグニチュード9.0の南海トラフ巨大地震で走行中の列車が脱線した状況を想定しました。

<野田栞里記者>

「今回の地震時の脱輪訓練。ポイントは『廃車車両の使用』です」

JR東海では、これまで現役の車両で訓練をしていたため、脱線の想定といえども、車輪の保護が必要でした。今回は、廃車予定の車両を使ったため、車輪を砂利の上に直接、脱輪させました。

車体が沈み込む深さはおよそ20cmも違い、被災時の状況に近づけることができました。車輪を持ち上げ、横にずらし、ねじれを修正して車両が線路上に戻りました。

<JR東海静岡支社 横田英二郎担当課長>

「新しい項目にチャレンジしたので、かなり苦労した点もありましたし、スムーズさはもう少し向上する余地もあると思いました。学びがありましたのでしっかり振り返り、次回以降に活かしていきたいと思います」

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