川崎の児童養護施設で少女にわいせつの罪 初公判で被告は無罪主張

横浜地裁川崎支部

 川崎市内の児童養護施設に入所していた10代の少女2人にみだらな行為をしたとして、児童福祉法違反と強姦(ごうかん)の罪に問われた児童養護施設職員の男の被告(36)=同市多摩区=の初公判が31日、横浜地裁川崎支部(幅田勝行裁判長)で開かれた。被告は「そのような事実はありません」と起訴内容を否認し、弁護側は「いずれとも性交をしたことはない。無罪」と主張した。

 検察側は冒頭陳述で、被告がホーム長として児童の指導、教育を行う立場にあり、少女にとって「親代わりとして頼れる存在だった」とし、「宿直勤務中に宿直室で犯行に及んだ」と指摘した。

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