求む要約筆記者 宮崎県内学校、病院で聴覚障害者サポート

高校の授業で、パソコンを使って通訳する要約筆記者(右)=8月29日午後、西都市・妻高

 話す内容を即座に要約し、文字にして聴覚障害者らに伝える「要約筆記」の担い手が、県内で不足している。学校の授業や通院など生活の中で必要な場面は幅広いが、県聴覚障害者協会(堀田享志理事長)に登録している要約筆記者のうち実際に活動しているのは十数人。当事者を含めて活動を知る機会が少ないため認知度の低さが課題となっており、同協会は「理解を広げることで聴覚障害者の社会参加につなげたい」と養成講座の開講などに力を入れている。

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