9月1日「防災の日」に総チェック! 支出を抑えて防災用品を準備するには?

地震や台風、豪雨など、大きな災害のニュースがあると、「万一に備えて、食料品や飲料水などを備えなくては…」と思うものです。

でも、何もないときこそ、定期的に準備しておくことが大切です。

そこで、9月1日の防災の日をきっかけに、防災用品をチェック。準備できていないものはないでしょうか。支出を上手に抑えながら、防災用品を準備する方法もアドバイスします。


自然災害に対して、実際に備えをしている人はどれくらい?

自然災害のニュースを見ると、不安を感じるものです。「万一のときに備えておかなければ」と思う人も多いでしょう。

では、実際に備えをしている人はどれくらいいるのでしょうか。また、どんな取り組みをしているのでしょうか。

共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングが実施した「Pontaリサーチ」(2022年7月29日~7月31日/回答者3000人)の「第54回Ponta消費意識調査 2022年8月発表」を見てみましょう。

自然災害への不安を感じている人は、73.6%(「とても不安を感じている(18.1%)」+「やや不安を感じている(55.5%)」)と多くいました。ところが実際に、家庭で自然災害への備えをしていない人は63.2%(「あまり行っていない(47.8%)」+「全く行っていない(15.4%)」)と、6割以上にのぼります。

「全く行っていない」と答えた人は、20代のうち20.2%、30代のうち21.2%と多くを占めています。

この数字を見ながら、「そういえば、備えを全然していない…」と、ドキッとした方もいるのではないでしょうか。20代では一人暮らしをしたばかりだったり、やりたいことが多かったり、30代では子育てや仕事で忙しかったりと、万一の時の備えまで気が回らず、優先順位がどうしても低くなってしまうのかもしれません。

不安なのに、なぜ自然災害への備えをしない理由は?

また、家庭で自然災害への備えをしていない理由は、同Pontaリサーチによると、以下の通りでした。

1位…「何をしたらよいかわからないから」(38.6%)
2位…「面倒だから」(25.7%)
3位…「お金がかかるから」(24.1%)
4位…「きっかけがないから」(22.1%)
5位…「特にない」(13.4%)

トップは「何をしたらよいかわからないから」ですが、面倒だったり、お金がかかったりというのも二の足を踏んでしまう理由のようです。

とはいえ、先送りにしていても、誰かが備えをしてくれるわけではありません。万一の時には、自助努力が必要になります。

4位に「きっかけがないから」がありますが、ぜひこの9月1日の「防災の日」をきっかけに、3位の「お金がかかるから」をクリアすべく、お金をそれほどかけずに準備をしたいものです。

ちなみに、家庭で自然災害への備えをしている人は、どんな「防災グッズ」の用意をしているのでしょうか。同Pontaリサーチによると、以下の通りでした(複数回答)。

1位…非常用食料・水の備蓄(82.9%)
2位…あかり(懐中電灯など)の用意(75.5%)
3位…感染症対策グッズ(マスクなど)の用意(53.2%)
4位…防災セットの用意(44.6%)
5位…非常用電源(モバイルバッテリーなど)の用意(44.4%)

1位の「食料・水」については、賞味期限・消費期限があるため、定期的に消費していく必要があります。

その対策として、「ローリングストック法」が挙げられます。これは、日常的に非常食を食べ、食べたら買い足すことをいいます。これにより、常に一定の数が備蓄されることになります。

「保存していたけれど、実は賞味期限が切れていた」ということのないように、一度準備をしても、定期的に確認&補充していきたいですね。

「防災グッズ」は「ふるさと納税」を利用する手も

防災グッズを、あまりお金をかけずに準備するには、セールになっているタイミングで、食用や水を定期的に買い足していく方法もありますが、「ふるさと納税」を利用する手もあります。

ふるさと納税とは、年間実質2000円の自己負担額で、地方を応援しながら、その地域の特産品を受け取れる制度です(年収や家族構成によって、年間上限額が異なります)。

筆者もふるさと納税の返礼品で「10年保存水」や「缶詰」を選んだことがあります。特に水は、10年保存できるので、数年そのまま放置していてもいいのが助かりますね。

ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」では、全国で制作された防災グッズを掲載する「防災グッズ」カテゴリのお礼品の寄付件数が、前年に比べて約3倍に増えているそう(2021年1~7月と、2022年1~7月の比較)。ふるさと納税の返礼品で、実際に防災品を選ぶ人が増えていることがわかります。

では、「さとふる」で、「人気お礼品ランキング(防災グッズ/8月21日~8月27日)」のトップ10を見てみましょう。

1位…折りたたみイス(非常用トイレにもなるイス)/岐阜県関市/寄付金額1万円

2位…トイレットペーパー「ブランカ」12R ダブル×8パック/秋田県能代市/寄付金額9000円

3位…トイレットペーパー「バスター」12R ダブル×8パック/秋田県能代市/寄付金額8000円

4位…トイレットペーパー「バスター」12R シングル×8パック/秋田県能代市/寄付金額8000円

5位…業務用トイレセット 30回分/大阪府岸和田市/寄付金額15000円

6位…災害・非常時保存用「10年保存水」1.8リットル×12本/高知県室戸市/寄付金額12000円

7位…10年保存水 500ml×24本/高知県室戸市/寄付金額8000円

8位…非常食!防災備蓄セット/北海道知内市/寄付金額6000円

9位…トイレットペーパー「ブランカ」12R シングル×8パック/秋田県能代市/寄付金額9000円

10位…トイレットペーパー「ディジーアロマ」12R ダブル×8パック/秋田県能代市/寄付金額9000円

トイレットペーパーや10年保存できる水、非常食などが人気です。11位以下には、簡易トイレ、ハンディーライトなどがランクインしていました。これらを眺めてみるだけでも、今自宅でどんな防災用品が足りないかの確認にもなりそうです。

2022年分のふるさと納税で、全額控除されるふるさと納税額(年間上限)に達していない方(例:年収400万円で独身の方の目安は年4万2000円/総務省のサイトよりは、ぜひ、確認してみてください。

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