江ノ電開業120周年 現役最古と最新車両が連結、記念出発式

 江ノ島電鉄(藤沢市片瀬海岸)が1日、開業120周年を迎え、江ノ島駅(同)で記念出発式が行われた。

 同駅には午前9時20分すぎ、現役車両で最も古い300形が開業当時の駅名の表記「片瀨─藤澤」をあしらった行き先版を装着し到着。最新車両の500形と連結し、次代への発展の思いを込め、同駅を出発した。

 同駅の井口貴之駅長は日露戦争や関東大震災、バブル崩壊、コロナ禍といった同社を取り巻く歴史を振り返り、「今後とも地域のために『かけがえのない時間、やすらぎの心、豊かな暮らし』の実現に貢献していきたい」とあいさつした。

 江ノ電のキャラクター「えのんくん」も登場し、くす玉を割って120周年と新たな門出を祝った。

 江ノ電は「江の島詣」の観光ルートとして、1902(明治35)年9月1日、藤沢-片瀬(現江ノ島)間で営業を開始。現在は藤沢-鎌倉間の10キロ、15駅を結んでいる。(宮崎 功一)

© 株式会社神奈川新聞社