初期消火などで表彰状や感謝状 3人に平戸市消防本部

表彰状を受けた小野さん(左)と、(左から2人目から)感謝状を受けた濱本さん、大川さん=平戸市生月町

 平戸市消防本部は、7月に同市生月町で起きた建物火災の初期消火などに当たった3人に消防長表彰状や感謝状を贈った。
 表彰状を受けたのは小野数勝さん(78)=同町=。感謝状は、濱本洋子さん(40)と大川サダ子さん(79)=いずれも同町=。
 火災は7月5日午前10時20分ごろ、同町の舘浦漁協の研修施設で発生。近くにいた大川さんが気付き、通りかかった濱本さんが119番通報をするなどした。小野さんは、商店の散水用ホースを借りて屋内に放水して火の勢いを抑え、流し台付近2.9平方メートルを焼くだけに食い止めた。
 現場近くの集会施設で8月26日にあった贈呈式で、本山繁治消防長が表彰状などを贈り「3人の連携で被害が最小限に抑えられた」とたたえた。
 大川さんは「細い煙が出ていて、濱本さんに確認してもらった。大事に至らずよかった」。NPO法人山田・舘浦地区まちづくり運営協議会で防災を担当する濱本さんは「ドアが開いたので屋内に誰もいないか、呼びかけてから通報した」と振り返った。小野さんは「とにかく初期消火の大切さを改めて感じた」と強調した。


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