非常に強い台風11号はあす3日の夜に石垣島など先島諸島にかなり接近し、その後、来週前半には九州に近づくおそれがある。
また、本州付近も停滞する秋雨前線や湿った空気の影響で大気の不安定な状態が続いている。急に雨雲が発達し、激しい雨や雷雨になる所があるため、注意が必要だ。
台風11号は沖縄付近でノロノロ
非常に強い台風11号は午前9時には石垣島の南南東にあって、ほとんど停滞している。
先島諸島では台風の接近に伴い、あす3日から4日にかけて猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなる所がありそうだ。台風の動きが遅いため、沖縄地方で影響が長引くことが予想される。暴風や高波、高潮にも警戒、注意が必要となる。
台風はあす3日の夜には先島諸島にかなり接近し、4日から5日ごろにかけて東シナ海を北上。6日には九州に接近するおそれがある。
台風から遠くても激しい雨や雷雨に注意
一方、台風から離れている所でも大気の状態が非常に不安定になっている。
原因は停滞する秋雨前線や台風周辺から流れ込む湿った空気で、きょうも活発な雨雲のかかっている所がある。
少なくとも台風が日本付近にあるうちは湿った空気の流れ込みが続くため、天気は安定しない見込み。晴れ間がでても天気が急変するおそれがあり、雨雲が発達すれば、激しい雨や雷雨になるため、落雷や突風にも注意が必要だ。
この不安定な天気は来週にかけて続く見通し。
(気象予報士・多胡安那)